Wake Up Dead Man/ホロウ・シカエルボク
 
に丸投げして、汎用品に則って生きている連中なんて死ぬまである程度の範囲の中でしか生きられないんだ、「鎖の届く範囲」ってことさ―俺は子供の頃からずっと、そんな汎用型の美徳が信じられなかった、それは合理的で分かりやすくて、それ以上考える必要がまるでないものだった、だから、そんなものに従って生きなければならない瞬間には、自分が酷い馬鹿になったような気がした、でも俺はそうはなれなかった、結局そこから出てきてしまったのだから…少し陽が暮れるのが遅くなったなと思う、今までに何度、こんな季節や考えが頭の中を巡ってきたのか?そしてそんな現象の数々は、この俺の人生にいったい何をもたらしたのか?すべてが一昨日見た夢の
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