Wake Up Dead Man/ホロウ・シカエルボク
けてもらい、鎖に守られた範囲内だけで我が物顔をするような真似をするわけにはいかない、俺はすぐに何かを書かなくちゃと思う、それがどういった理由によるものなのかはよくわからない、どんなことでも書いていないと落ち着かない、たとえそれが以前書いたものによく似ていても、まったく同じフレーズが浮かんでもそのまま使ってしまう、それはその時生まれた一番正直なものだからだ、人間とは結局、自分自身という幻想を追いかけ続けて朽ち果てるのだ、そんな風に言うととても虚しい行為に思えるかもしれない、だけど、見え透いた幸せや目先の卑しい勝ち負けにこだわって生きるよりはずっと、生々しくて高揚感のある行為さ、イデオロギーを他人に丸
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)