太陽/秋葉竹
 
ンコを
こいでいた、よ?

ふと目を奪われた僕の視線に
それでもすがるように
視線を絡ませ
ブランコを飛び降り
私の横まで
走ってきた、よ?

そして、
私の手を取って
いっしょに遊んで、と
云ったんだ

それはダメだから、
その手をゆっくりはなして
私はそのままおざなりな
『バイバイ』云って
軽く手を振って
別れたけど、

ただ寂しさに震えた
『ひと』に甘えたいだけのその少女に
ほんとうは
笑ってほしかったのも
ほんとうで。



夜は
好きという、
人は
嫌いだな。


ひとりきり、


の、
寂しさを
わかって
[次のページ]
戻る   Point(2)