ある日、なにもかも塵のように/ホロウ・シカエルボク
 
な話をしながら俺たちは女の家に着いた、「それで俺は何故君の家に?」「魂だけの状態っていうのは危ないですからね、私ならあなたの身体が治る前にあなたが消滅しないように維持しておくことが出来ます」「それはどうやってやるの?」「私から離れなければいいんです、充電器みたいなものです…生体のエネルギーが薄まることが危険なんです、私ならあなたの魂にちょうどいいエネルギーを供給し続けることが出来ますから」あ、じゃあさっきのは…、と俺はピンと来た「接続ってわけだ」いえ、と女は澄ました顔でそれを否定した、「ただ、私がしたくなったというだけのことです」「あ、そう…」そんな風にして俺と女の暮らしは始まった、といっても俺は
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