壊れてからがとても長い/ホロウ・シカエルボク
る者だけだ、雑な仕事をする者はちゃんとやるように教えてもほぼいい加減にこなす、だったら放置しておいて辞めさせたほうがいいということだ、真面目にやり続け、居残った人間にだけ実はね…という感じで教えられる、もちろん、それを知った途端に居なくなる者も居る、プライドが高いのだろう…金の為に下らない事をやっている時点で、プライドなんてものは俺は捨てている、時々頭の中で、ジョン・ライドンの声が聞こえる、幸せか?とやつは問いかけてくる、そんなことはどうだっていいんだ、と俺は電動ドライバーのリズムで返事をする、きっと人間なんて、幸せになる気は本当はないんだよ―だってあいつらは、そのために他人を殺したりするんだぜ、
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