書簡 より/soft_machine
 

ルフランの為の擦り硝子のパレット
いつ剥ぎ取っても構わないけれど
あなたの好きだった色達が
待っているから

(好きなだけ そうして)

さびしくなってしまった部屋に理由はないわ
向こうの教会でずっと祝われていたかったけれど
今日は窓辺にわたしの匂いを
ひとつかふたつ描いてくれれば
並べた絵筆からいっぽん択んで
あなたの花を枯らしているのね


  ・

ひさしぶりのやわらかな風に
かなしみを思い出してみたの
柔らかく陽射しをゆらすレース越しに見れば
あなたの笑顔だけは、今朝もフライパンの中で元気

忘れないと決めていたの
この不思議な鮮やかさの灰い
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