幽霊は死なない/ホロウ・シカエルボク
 

パン、パン、パンと
玩具の鉄砲のようなリズムで
すべてが決定されては後ろへとやられている

俺はインスタントコーヒーで喉を焼きながら
今日書こうとしているものについて考えている
やり続けているとある時、すべてのことに飽きてしまう
川岸際をずっと走っているボートみたいに
少しやり方を変えてみることは必要なことなのだ
人間のリズムは
決して理想にぴったりと寄り添ってはくれないのだから

アナログ時計の針がひとつ動くときの振動を
そうさ、同じ壁のそばにいれば
そんなものを時々簡単に聞くことが出来るんだ
世界はもっと
細かく切り刻まれて検分されるべきだ
周知の事実、な
[次のページ]
戻る   Point(4)