詩の日めくり 二〇二二年八月一日─三十一日/田中宏輔
 

 8作目は、ヨゼフ・ネズヴァドバの「吸血鬼株式会社」主人公が譲り受けた車は、運転する者の血を吸って駆動していたのだった。猛スピードを出せる車。さいごに主人公は、ある夫人に車を譲る。夫人はその車で命を失ってもいい、レースに勝てるならと思っている。奇妙な話だ。ぼくなら命のほうが惜しい。

 Amazon のネット古書店から、ホラー・アンソロジー『999 聖金曜日』が届いた。カヴァーも本文も、まっさらのようにきれい。高い方のものを注文してよかった。 https://pic.twitter.com/U7hDdbuXX8


二〇二二年八月六日 「最後の孤独者(オンリー・マン)」


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