詩の日めくり 二〇二二年八月一日─三十一日/田中宏輔
 


 9作目は、ジョン・ブラナーの「最後の孤独者(オンリー・マン)」読んだことあるなあと思ってたら、ジョディス・メリル編の『年間SF傑作選5』に入ってた。記憶をひとに残せる〈コンタクト〉によって人間が不死になる話。孤独な青年と〈コンタクト〉した主人公が青年が自殺して被害妄想になる。『年間SF傑作選5』でのタイトルは、「最後の孤独な人間」だった。

 この齢で中学校にいる夢を見た。むかし祇園の家を改築するために1年ちょっといた醍醐中学にだ。川のせせらぎで遊んでいた。家に戻ると、弟がやってきて、きれいな蛇を部屋に残して出て行った。蛇は赤いきれいな羽毛に包まれたもので、入れ物から出てきて這い
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