EN DLESS SU M MER/本木はじめ
の抜け殻
深海であなたとふやけつつ今日も空に向かって釣り針なげる
代わりならいくらでもいる夏の夜 赤いスカート燃やして遊ぶ
夕焼けの色を調節せんときみ握り締めたるプラスドライバー
水色のページめくれど数滴の雫こぼれるばかりの海辺
垂直へ降りてゆこうよどこまでも水深二千五メートルの夏
青空になくしたものを探してる羽根をなくした非行少年
空と海ふたつの青に抱かれつつ脱皮の果ての夏色少女
夏沼のほとりにふたり腰掛けて汗ばみながらどろどろしよう
ベルトコンベアーに乗ってぼくたちの部品は夏へと流されてゆく
逆
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