詩の日めくり 二〇二一年十一月一日─三十一日/田中宏輔
 
短詩」


干乾びた子らが顔を合わせる。
どの皮膚も干乾びた皮膚だ。
干乾びた子らが舌を出す。
どの舌も干乾びた舌だ。


二〇二一年十一月八日 「火星の月のもとで」


 8作目は、エドガー・ライス・バロウズの「火星の月のもとで」気がつくと火星にいた主人公。緑色火星人のあいだで戦闘をして勝ち抜き、名誉を受け、族長のひとりとなる。緑色火星人の敵の赤色火星人の娘に恋する。10年間、火星で、彼女に恋をし慕う。地球に戻って10年間、その思い出にひたる。

 9作目は、A・メリットの「龍(ドラゴン)の鏡」財宝のなかに龍の鏡があった。主人公はそれを自分の寝室に置いた。鏡に向
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