詩の日めくり 二〇二一年九月一日─三十一日/田中宏輔
 
二〇二一年九月一日 「加藤思何理さん」


 加藤思何理さんから、詩集『おだやかな洪水』を送っていただいた。おしゃれなつくりの詩集だ。さまざまな方向性をもった詩篇が並んでいる。物語性をもった詩篇が多く、現実の生活と離れたものもあって、小説のような感じの詩篇も多くあった。 https://pic.twitter.com/wambFWYijl

 中国の臓器狩りが話題になってるけれど、SF作家のラリイ・ニーヴンが小説に書いてた通り、国家が臓器狩りをしているということだ。悪夢のような世界だ。



二〇二一年九月二日 「断章」


 夜が明けると、夫人は水と自分のあいだにいったい
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