詩の日めくり 二〇二一年六月一日─三十一日/田中宏輔
 
に向かって船で航行していた。ある夜、敵国の潜水艦に攻撃されて船は難破し、自分は潜水艦に吸い込まれた。潜水艦は完全自動のロボットだった。潜水艦が故障したので直すよう主人公に頼む。主人公は潜水艦を騙して無事本国に戻る。

 この作品には、考えさせられるつぎのような言葉があった。「被造物と創造者にどんなちがいがあるというのか。」(フィリップ・ホセ・ファーマー『息子』大瀧啓裕訳、202ページ)

 フィリップ・ホセ・ファーマーの短篇集『奇妙な関係』のさいごの5作目は、「妹の兄」火星に到着した探検隊員は5人だった。はじめに2人がトラクターで出かけて行方不明になり、そのあと、もう2人が別のトラクターで
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