詩の日めくり 二〇二一年六月一日─三十一日/田中宏輔
 
ーで後を追ったのだが、その彼らも行方不明になった。最後に残った1人も、4人の跡を追う。この5人目の男が主人公。主人公は、跡を絶った場所で、異星人に出合う。異星人は火星人ではなかった。遠い惑星からやってきた異星人の生き残りだった。主人公は、異星人を地球に連れて行こうとするが、異星人の仲間たちが火星に戻ってきて、逆に主人公を異星に連れて行こうとする。女性である1人だった異星人は、主人公を兄のように思っていたという。ふたりのあいだには長いあいだのやりとりがあったからである。ちなみに、この作品にも印象的な言葉があった。引用しておこう。「羞恥心をおぼえるものを何ひとつ持っていないことが恥ずべきことだった。(
[次のページ]
戻る   Point(12)