詩の日めくり 二〇二一年六月一日─三十一日/田中宏輔
 
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『東欧SF傑作集』の上巻の4作目は、ヴィトルド・ゼガルスキの「作家の仕事場で」作家が作品を仕上げると、管理電子頭脳にかけられる。過去に同様のアイデアが使われている場合には出版の許可が出ない。30%の類似でもダメで、たいへん厳しい。主人公は作家で作品を見てもらったら100パーセントの剽窃と判断された。100パーセント剽窃だとされた作中作は、孫と祖父が会話しているのだが、祖父がロボットであることがさきにわかり、祖父のロボットが孫の声が孫のロボットの声であることがわかるというもの。ロボット同士、おしゃべりが好きだということで終わ
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