詩の日めくり 二〇二一年六月一日─三十一日/田中宏輔
られるが、ジャングルを恋しく思う。
4作目は、エ・ゼリコーヴィチの「危険な発明」空気中の埃をゼロにする機械が発明された。スイッチが入れられると空気中の埃はゼロになった。しかし困ったことに、埃がゼロになると、雨が普通に降らなくなって、植物が育たなくなってしまった。もとに戻す機械が発明されたが、創った博士は雷で死んだ。
下巻さいごの5作目は、ゲ・グレブネフの「不死身人間」エマスフェラと名づけられた装置は、装着した人間に完璧なバリヤーを張る。主人公は、はじめ革命にそれを用いることに躊躇していたが、さいごに、どのようなものも、革命と無関係であることに気がつくのであった。
巻末に訳者
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