詩の日めくり 二〇二一年六月一日─三十一日/田中宏輔
は、ウラジーミル・オドエフスキーの「四三三八年」西暦4338年のロシアが舞台。理想化された共産主義文明。20世紀の知識などは失われている。紙が傷んでいて、20世紀までの文献がほとんど残っていないという設定。官僚がとてもすばらしい人間たちであると書かれてある。
2作目は、ニコライ・モロゾフの「宇宙空間の旅」さいしょは地球最初の月面着陸からはじまって、月面のクレーターが隕石によってできたものであることを確信する話や、月の表面近くに空気があるとの記述が見られるが、さいごのところで、これらが獄中で書かれた想像の話であることが暴露される。
二〇二一年六月四日 「英雄たちと墓」
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