詩の日めくり 二〇二一年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
など1500円もしましたものね。分厚かったですけれど。

 5作目は、ブルース・スターリンの「江戸の花」火事のことである。文明開化のころの東京の話。列車の電線に棲んでいる化け物が出てくるが、絵師にしかしゃべりかけない。


二〇二一年二月十二日 「ゼーノの意識」


 来週16日に、『ゼーノの意識』が岩波文庫から出るのだが、たしか『ゼーノの苦悶』だったか、そのようなタイトルで、むかし読んで、よい小説だと思って、著者のほかの本も読んだけれど、『ゼーノの苦悶』ほど面白くはなかったことを記憶している。岩波文庫ははやくエズラ・パウンドの詩集を出すべき。

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