国立国会図書館の『個人向けデジタル化資料送信サービス』/藤原 実
 
キをかけるために、他人の詩語を盗もうなどとはしないだろう」といった調子で山本を告発するもので、私にとってはなんだか熱量が高すぎて、正直に言うと私はこのような文章が苦手です。この熱量を支えているような詩に対する態度をまっすぐに受け入れるには私はひねくれすぎてしまっているのかもしれません。


一色氏の批判は社会的な倫理観からは理解されやすいものであり多くの人は同意することだろうと思います。しかしその倫理観がそのまま詩の価値観に横滑りしていく様子は私としては常々疑問に思っていることであり、思えばニフティサーブ時代の『現代詩フォーラム』での論争でも私が言いたかったのはこの点なのでした。
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