?/あらい
 
心中は新雪なこと、多年草の探偵さんはどこへいったか。

 水砲に固定された/地縛霊の歴史書の整合性では/あやかしになれない/認知症状を瓶詰めにして。
 あゝ危篤の自慰時が霧中、辛気臭いときの差異を周期に、今更のように存在を欠く。

 気分はもう下卑た柔肌でもう自然に還り、ときに選ばれた君はもう捨てきれずに顔を伏せたままで、赫き囲いの中で震え、錆びた金属の塀にある条件を揃えた、横目は、刺青を射たれている。

 このような間欠泉を塞ぐ妹と、襤褸雑巾は私にと唸って、矢面の信号を放つ気がする。
 <流した泪に月>短編集に恵まれて宝玉のような麻薬の舌はただ痺れひたすらに盲目に額ずく。


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