?/あらい
 

――霧が晴れない
 私は、ここにいますか
 まるで酔ってるみたいだ
 弧線を描く、小舟にある――

 思い出のそこに真鍮の表情を正方形の臍帯の、縫い上げた管に否を焚いて、ヤヤ、ちょっとだけひとりぼっちの、涙ぐましい出演者は行きつ戻りつ。札束に移りだすチチ、使い捨ての星座だって高飛車な雑音と具足は睦まじい、

 サドマゾヒズムをきいて、みて、のぞいて、磨く。

 そんなに気の毒で大層な名を授けられたのだよ、わたしたちは。無音の波間にある化膿した乾草を馴染ませる、膿んだ片腕には片方のヒールだけを伝えて。ね、まったく愚かだと詠っていた、頭上は遠近法の陰影ばかり泥水の拘束を解かれた概念に戻す、この星の結晶が一瞬の煌めきと共に、

 心中したばかりの裂いた痕 吐き出されたかごのとりは、とうに浮におちて。
 みずにとかれた、おそれつつしむ ?を酌む。
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