ペシミズムのタヒ昏れ/あらい
河原に足を浸す女の子といる気がするだけ、
いつか夢にまで見た田舎道の七の月に。
肩甲骨を置き去りにした、水銀灯に対する還らずの雨にかくれんぼ。
閉店した本屋があるnull番地、泥除けの庇から袋小路まで雑音の誤報が鳴り止まない。
この迷鳥、その炭酸に沈む生死感。私は中央線の左前から端末が寂れている、白い惑星の小窓、王の財宝は亀甲船に傅(カシズ)く故意に、砕かれる落書きの無常、座標に抵抗する真鍮の舞踏を駆け巡らせる。
なんら「つかれているのよ。」
手品めいた可視光線の眺めに成熟した泉に充ち
コーヒーカップの白濁に手を回す
翌々週、眉唾に中る精神
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