詩の日めくり 二〇二〇年三月一日─三十一日/田中宏輔
 
べられた小鉢を眺めながら、びっくりしてしまって、それでも気を取り直して、ぼくが、「もうストップしてください。」と言って、あまり飲まずに、ふたりは、出された小鉢の料理だけを食べて、気まずい雰囲気で店を出た。二度と行かなかった。店のシステムがあるのなら、そんなものは、客に先に言わないといけないと思う。


二〇二〇年三月五日 「舟橋空兎さん」


 舟橋空兎さんから、詩集『朝と世界は相性が悪い』を送っていただいた。耳のよい詩人さんらしく、改行が適切な箇所でなされていた。一行が短い改行詩が多く、すらすらと読めた。草野理恵子さんの不気味な作品に通底するものも感じられた。すらすらと読めたのは、文
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