詩の日めくり 二〇一九年十一月一日─三十一日/田中宏輔
 
ていろいろ経験すると、人生という魔法にかかって、なにもこころにかけていないひとのしぐさでさえ、いとしく思えることがある。これは、人生の魔法ともいうべきものであって、けっして解かれることはないものだ。


二〇一九年十一月十九日 「2011年4月5日のメモ」


 自分の生が、生の瞬間が生き生きとするのは、真実の一部を虚偽の一部と交換するからではないかと書いたことがあるが、じつは、その大方を虚偽と交換するのではないかというのが、文芸や音楽に忘我となっているときのことを思い出してみて、考えたことだ。


二〇一九年十一月二十日 「2011年4月13日のメモ」


 レックバリの
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