詩の日めくり 二〇一九年十一月一日─三十一日/田中宏輔
ら、詩集『自殺』を送っていただいた。おどろおどろしいタイトルとは違って、収録されている作品は読みやすく、共感できるものがほとんどだった。そして、多くの作品が少ない行数で、センテンスも短いものだった。読みやすかった。「疑問」というタイトルの詩など「?/?/?」だけ。
二〇一九年十一月十一日 「箴言」
人間はすることがなければ、自分を苦しめるものでさえつくりはじめてしまうものである。
二〇一九年十一月十二日 「浅はかさ」
蔵書を半分くらい処分した。いま本棚には傑作しか残っていないけれど、傑作でない本でも読み返ししたい本があったのだなあと今朝、気が付いた。コン
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