燭 焚きつけて罅ぜる/あらい
 

まあいつか必ず、ぱたぱた、と死んでいくのではないかと

知っているのですか
無修正のラフ、往来するように流れ 塞いでやる
目交ぜのような眩暈 ふらふらとした秒針がいくつ誘うとも、
焼き付いた落ち葉の影はないから
幾重にも連なる天井からの光の足元に

弧を咥えた、白蛇の抑揚は、点滅し続ける踏切で、
通り過ぎるのを待つばかりの、千万《ちよろず》かの数を損ねる。
どうせいつかは停まるものだから、遠回りもめんどくせえな

天を仰いてやり過ごす、身勝手な心が培われていきます

ステップ踏むのも汚らしいから、飛び降りる必要もないって
今、地に足吐《つ》いて、ねえ 抱き留める、
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