あこがれ/末下りょう
 
に弱さを行き渡らせ一つの付随意の中心から輪郭を拡げてゆき重心らしきものを移動させながら繰り返し非生産的に新たな儚さを羽織り弾力のある生産の先端の周縁で伸張する仮足のような襞が適当な獲物を食胞のような穴のなかの穴から消化するその自在な軽薄さがまれに破れ垂れさがる空白を滑るようにいくつかの装飾的な線が丸まりながら転がりでる遠くを見据える瞼のようにうっすらと破れた隙間を覗くすべてはその内部にあるか或いは全く習慣的な水性の排泄物としてあるかでしかなくすべての色彩はその下で羽をたたみ秩序だけが書き溜められてゆく 


心地よさから出る支度を済ませるまえに

熱い放尿を浴びせかけるように
夜の噴水
[次のページ]
戻る   Point(2)