あこがれ/末下りょう
噴水から散らばる帯の 、
炎の水源が
夢で眠るぼくの肋骨を洗い 通り過ぎてゆく
暗がりで世界の形になるものを
開き閉ざされながら
押され
来る
精密な瞳と透明な舌の祈りを
鮮明な花びらに浸して しまい
額の下層に
激しく
沈む 胞子を
すくい
真空に滲み 、
そこから溢れる指をランダムにめぐり逢わせ 流れ込む吐息の
格子をすり抜けて
夜風の袖を
掴む
いとも軽々しく しなかやに スペース タイム 光 脂肪のざわめき 腐りゆく肉 言語的マスタリーの超越 硬質な無意味をもて余す 音の 波うつ微少の亀裂のような
微笑みが欲しくて
戻る 編 削 Point(2)