詩の日めくり 二〇一九年八月一日─三十一日/田中宏輔
 
おぞましい。
所が同じなら、品も同じ。
棒から藪。
柱の家は息子たちである。
恋は常に有益であるが、友情は時には害である。
自分を好きたいなら人を忘れよ。
憎しみ多ければ愛に至る。
憎さ余って可愛さ百倍。
曲者の恋。
輪の知恵。
念仏の耳に馬。
金棒の鬼。
例外の規則。


二〇一九年八月十六日 「薮下明博さん」


 薮下明博さんから、詩集『死の幻像』を送っていただいた。わかりやすくて、読みやすい作品ばかりだった。ぼくよりおとしを召していらっしゃるのかどうかなと思われたのだけれど、じっさいはどうなのだろうか。


二〇一九年八月十
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