詩の日めくり 二〇一八年十一月一日─三十一日/田中宏輔
められた「塊」も散文詩で、言葉が流れるようになめらかだった。よどみがないというのは、海東セラさんの文体のようなものを指して言うのだと思った。
パソコンのない時代に、自分の全作品を2冊の私家版の詩集にして50部ずつつくったことがあった。『陽の埋葬』と『ふわおちよおれしあ』である。A4サイズで電話帳のように分厚いものだが、ぼく自身がある意味、辞典として利用している。中原中也や村野四郎や会田綱雄の詩のパロディーを書いたものが、文学極道の詩投稿掲示板ではまだ発表していなかったので、それを電子データにしておこう。未発表といえば、未発表の「陽の埋葬」もたくさんあった。面倒だが、そのうちそれらも電子デー
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