詩の日めくり 二〇一八年八月一日─三十一日/田中宏輔
 



 お昼に金子光晴の『どくろ杯』のつづきを読んでいたのだが、草野心平のことが嫌いだったらしく、草野心平って、わりと詩人たちに嫌われていたのだなあと思った。西脇順三郎とも仲が悪かったんじゃなかったかな。

 お昼から塾の夏期講習なんだけど、それまで時間があるから、金子光晴の『どくろ杯』のつづきを読もう。会話がほとんどなくて、字がびっしり詰まっているけど、読むのに苦労はしない。なによりも、おもしろいからだろうけれど。日本人の作家の作品で、こんなにおもしろいのは、大岡昇平の『野火』以来かな。


二〇一八年八月四日 「死の姉妹」


 堀川五条のブックオフで、吸血鬼アンソロジー『
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