詩の日めくり 二〇一七年十一月一日─三十一日/田中宏輔
た男の子が21才だったころの夢だった。ただすこし、現実とは異なっていた箇所があって、彼の名前はヒロくんと言って、ぼくの詩集にも収録している「年平均 6本。」に出てくるヒロくんなんだけど、下着姿でぼくの目のまえにいたのだった。しかも、いっしょにいたアパートメントが、なにかの宗教施設のようで、ほかにいた青年たちもみな下着姿なのであった。もちろん、ぼくの好みはヒロくんだけなのであって、目移りはしなかったのだけれど、いったい、なんの宗教なのかはわからなかった。まあ、宗教施設のアパートメントじゃない可能性もあるのだけれど。しかし、20年以上むかしに付き合ってた男の子が夢に出てくるなんて、いまのぼくの現実生活
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