ネジ/草野大悟2
れ出るものがあるじゃないか。
君が、そのことを是認しようが否定しようが、それ自体は枝葉末節であって、「あふれ出る」という現象に抗うことが出来ない、という事実こそがとても重要なことなのだ。
そうだろう?
君は、「あふれ出る」。
君は達する。
小さな口から薄い吐息を漏らしながら、何度も何度も、達する。
それが事実だ。
それが現実だ。
達するときの君は尊い。
プラチナ色の光を体全体から発し、眉根を微かに寄せながらくねり、跳ね、震わせ、落下する。
その様を見つめるのが俺はとても好きだ。 君が発する光に包まれて、俺の存在がドロリとした液を吐く。
放出されたものが
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