詩の日めくり 二〇一六年十一月一日─三十一日/田中宏輔
 
ょうね。
ふと
古本を買いに
遠くまででかけたのです。
そしたら
若い子が
ここ、きょうで店じまいですから
これ
何枚でも持って帰っていいみたいですよ
って言ってくれて。
その子
ぼくがゆっくりジャケット見て選んでるのに興味を持ったらしく
みんな、がばっとかごごと持って帰るのに
珍しいですね。
近くにお住まいですか。
一人暮らしですか。
とか
笑顔で訊いてくるので
(魅力的な表情をした若者でした)
ちょっとドキドキしましたが
ときどき
ぼくのこと
不思議に思って興味を持ってくれる子がいるのですが
勘違いして
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