詩の日めくり 二〇一六年十一月一日─三十一日/田中宏輔
してしまいます。
前に
日知庵で
24才だと言ってた
オーストラリア人のエリックにひざをぐいぐい押し付けられたときは
うれしかったけど
困りました。
恋人といっしょにいたので。
で
きょうの子も
明日はお仕事ですか
とか
早いんですか
とか訊いてきたので
あ、もう帰らなかや
って言って、逃げるようにして帰りました。
いま
ぼくには、大事な恋人がいますからね。
間違いがあっちゃ、いけません、笑。
あってもいいかなあ。
ま、人間のことだもの。
あってもいいかな。
でも、怖くて帰ってきちゃった。
うん。
ひさび
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