詩の日めくり 二〇一六年十一月一日─三十一日/田中宏輔
 

というと
そこでまた大笑いになって
(酔ってたら
 こんなことでも
 笑えるのよ)

そこでチェックされて
はしご二軒目の
きゅうり
というお店に向かったのでした

誰が変わらぬ愛など欲しがろう?

(このメモ
 奥さまが電話番号を書かれるときに
 ちらりと見てもらったんですけれど
 奥さまは
 変わらない愛が
 みんな欲しいんじゃないの
 と
 おっしゃって
 ぼくは
 首をかしげて
 そうでしょうか
 と
 にやっとして笑い返しました
 奥さまの目が
 どことなしか
 笑っているの
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