詩の日めくり 二〇一六年十一月一日─三十一日/田中宏輔
には
ほんとの桜が咲いていた
という
豚汁がおいしかった
彫刻刃で削ったカツオの削り節が
よくきいていた
ジャンジャンバリバリ
ジャンジャンバリバリ
詩に飽きたころに
小説でオジャン
あれを見たまえ
二〇一六年十一月十九日 「文学ゲーム・シリーズ ギリシア神話2 『アンドロメダ』新発売!」
どうしてわたしが語意につながれて
こんな違和の上に立たされているのかわからない
差異が打ち寄せる違和の上
同意義語が吹きすさび
差異の欠片が比喩となって打ちかかる
きつい差異が打ち寄せるたび
ぐらぐらと違和が揺れる
どうしてわたしが語意につ
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