料理で俳句?ナポリタン/SDGs
数億円の広報・広告費が投入された。
それまで東京に本格的なイタリア料理店はあった。例えば銀座には「サバティーニ・ディ・フィレツェ」があり、青山には「サバティーニ青山」があった。いずれも在日イタリア人たちの御用達の店であり、日本人には馴染みが薄かった。一九八二年に赤坂に比較的リーズナブルな価格帯で「グラナータ」が開店したが、百席ある空間では閑古鳥が鳴いた。翌八三年には西麻布に「アルポルト」が開店。これまた閑古鳥が鳴いたが、幸運にも食品大手三社のマーケティング開始と重なり、一軒家レストランというブームにも乗り、人気に火がついた。これ以降は雨後のタケノコのようにイタリア料理店がうまれ、「イタめし
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