料理で俳句?ナポリタン/SDGs
めし」なる言葉も流行した。イタリア料理は本格的なものからカジュアルなものまで融通無碍に変化できるという利点もあり、一九八九年の「バブルへGO」の時代背景もイタめし人気を加速させた。
こうしてようやく「ナポリタン」は(進駐米軍のイタリア系アメリカ人のコックに伝授された・諸説あり)日本の洋食屋さんの発明であり、イタリア料理ではないという認識が定着した。やれやれ。もちろんうまいナポリタンはうまい。(京都のイノダコーヒーのナポリタンは絶品)
日本には麺を茹でて食べる習慣があり、その麺に様々な具材を載せたり混ぜたりする料理法があり、これはパスタも全く同じ。なのに戦後四十年近く「冷や飯を食わされた」のはなぜ?という疑問が残る。うどん・そば業界から製粉会社が圧迫を受けたから?日本は土壌が肥沃すぎていいデュラム小麦が取れないから?なぜ、なぜなの?
「アルポルト」には何度も行き「グラナータ」も頻繁に訪れ、いっぱしのイタリアパスタ通を任じている私だが、ときどき無性にナポリタンが恋しくなって、イタリア料理なんてどうでもよくなる。所詮わたしはB級グルメなのよねえ。
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