詩の日めくり 二〇一六年五月一日─三十一日/田中宏輔
ブタの耳のハムがいちばん臭かったって話をしたら
女性のほうが
カラスミのお茶漬けとか
いろいろ出してきて
うわ〜、考えられへんわ
って言った。
きのう、帰りの電車の窓から眺めた空がめっちゃきれいやった。
あんまりきれいやから笑ってしもうた。
きれいなもの見て笑ったんは
たぶん、生まれてはじめて。
いや、もしかすると
ちっちゃいガキんちょのころには
そうやったんかもしれへんなあ。
そんな気もする。
いや、きっと、そうやな。
いっつも笑っとったもんなあ。
そや。
オーデコロンの話のあとで
頭につけるものって話が出て
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