詩の日めくり 二〇一六年五月一日─三十一日/田中宏輔
 

いまはジェルやけど
むかしはチックとかいうのがあってな
父親が頭に塗ってたなあ
チックからポマードに
ポマードからジェルに
だんだん液体化しとるんや。
やわらかなっとるんや。


二〇一六年五月三日 「キプリングみたい。」


 大谷良太くんちから。帰ってきて、自分の詩集の売れ行きを Amazon で見て、またきょうも売れてたので、うれしい。思潮社オンデマンドの詩集がいま40パーセント引きなので、そのおかげもあるかな。『まるちゃんのサンドイッチ詩、その他』と、『全行引用詩・五部作』の上巻と下巻が売れてた。


 アン・レッキーの『亡霊星域』おもし
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