地上の三日月/ホロウ・シカエルボク
 
き出していけばいい、複雑に入り混じった曲線であったところで、それがその時の自分にとって一番差し出したいものならそれは素直さなのだ、テキストだけを妄信するものが生み出すのはいつだって良く出来た二番煎じだ、型枠にそって流し込まれるものなんてコンクリートだけで充分さ、そうだろ?俺はいつだって自由さを求めてきた、魂の拘束を解き、リズムに乗り、高みへと連れて行ってくれるものを求め続けてきた、その高度はずっとずっと高まり続けている、おそらく死ぬまでその頂上を見ることはないだろうーだけど、結局のところ、答えが欲しくてやっているわけじゃない、答えはすでに出ていると言ってもいい、結局のところ、そいつを選んだその時点
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