いつだってわずかなものを求めて街を彷徨っている/ホロウ・シカエルボク
れもあまり、ちゃんとしていない宗教、たったひとつのキーワードによって、そこに集う全員が何の迷いもなく決められた動きだけを繰り返している、薄気味悪くないか?そう思うのがまともだよ、少なくとも俺は絶対にそうだと思うぜ、自意識を、魂を、命題を欲さず、まるで動力の一部であるがごとく動き続けているんだ、奇妙に思わない方が無理ってもんだろ…俺は距離を取りながらその中で暮らしている、そんな俺のスタンスに過剰にイラつくやつが居たりする、不思議なほど俺に絡んできたがるのさ―なにか馬鹿にされたような感じがしてイライラするんだろうね、そいつがもしもある程度知能というのを持っているのならね…それはそこに収まるしかない自分
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