詩の日めくり 二〇一五年四月一日─三十一日/田中宏輔
重くうなずかされた言葉もある。ふと思い出した。この詩は、エリオットがイエイツを再発見したときの詩だったことを。ちょっと感傷的になっているのかもしれない。翻訳を読んでいたら、涙ぐんでしまった。なんてやさしい言葉で深いことがらを表しているのだろう。きょうはこれだけを読んで過ごそう。ぼくが引用した2行。それぞれ、そのまえの行を引用しないとダメだった。ぼくの目が局所的だったことを反省。
O chestnut-tree, great-rooted blossomer,
Are you the leaf, the blossom or the bole?
O body swayed to music
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