詩の日めくり 二〇一五年四月一日─三十一日/田中宏輔
て
これは、おもしろいなと思った。
それというのも、当然、二人が原子論を知っていたからこそ
二人がその言葉を使ったのであろうから
ある言葉の概念が、二人のあいだで、おおよそどのように捉えられていたか
知ることができるし、共通して認識されていたところと
二人によって、異なる受けとめ方をされているところもあると思えたからである。
ディキンスンは、1830年生まれ、1886年没で
ホイットマンは、1819年生まれ、1892年没で
ホイットマンのほうがディキンソンより
十年ほどはやく生まれ、5,6年ほど遅く亡くなったのであるが
「原子(atom)」が出てくる箇所
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