詩の日めくり 二〇一五年四月一日─三十一日/田中宏輔
 

途中で
フレスコで
お昼のおかずを買って帰った。
雪だったのね。
きのう。
そういえば
暗い夜にマンションを出たとき
雪が降って
つめたい雪が
顔や手に落ちてきたことを思い出した。
ぼくの胸のなかに降る
冷たい雪たち
ぼくの胸の暗い夜のなかに
降る
ハミングバード。
ア・ソング・フォー・ユー。

二〇一五年四月二十二日 「きみの永遠は」

枯れることのない笑顔が花にある。

二〇一五年四月二十三日 「ディキンスンとホイットマン」

「原子(atom)」という言葉が
ディキンスンとホイットマンの詩に使われていて
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