詩の日めくり 二〇一五年四月一日─三十一日/田中宏輔
のうえで
ぷかぷかと浮いているイメージが思い浮かんだ。
自転車に乗りながら
そしたら
花が葉っぱになって
20年くらいむかしかな。
嵐の夜に船が沈没して
つぎの日の昼に
とてもきれいに晴れた
つぎの日に
おだやかな
きらきらと陽にかがやく
水面のうえに浮かんだ水死体が
からだを
く
の字にまげて
うつむいて
たくさん浮かんでいて
青いTシャツを着た青年の水死体とか
黄色いスカートを履いた女性の水死体が揺れていた。
さまざまな色の
きれいなシャツや
スカートが
水面にぷかぷかと
ああ
きれいやなあと思
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