詩の日めくり 二〇一五年四月一日─三十一日/田中宏輔
では
人を愛することができるようになっていたね。
愛されて育てられていたら
もっとわかいときから感情のバランスもとれてただろうし
違った人生だっただろうけれど
終わりよければ、すべてよしなんだよ。
さいごが、すべてさ。
ああ、たくさんの魂が混じりはじめた。
きみから離れるよ。
さようなら、ぼくよ。
(2010年1月24日のメモ)
二〇一五年四月七日 「ケイちゃん」
目が覚めた。泣いてしまいそうなくらい、いい夢を見た。田舎で家族と暮らしてるんだけど、なぜかタイプの若い子がぼくの部屋に泊まっていて、隣の部屋にママンがいて、ぼくたちはテーブルをはさんで
[次のページ]
戻る 編 削 Point(17)