詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
ことが
とげのように突き刺さって痛いってことが、しょっちゅうあるものね。
「偉大さと、卑小さ」か。
浅く考えてたな。


二〇一四年十三月七日 「ぼくたちが認め合うことができるのは」 


ぼくたちが認め合うことができるのは
お互いの傷口だけだ
何か普通とは異なっているところ
しかもどこかに隠したがっているような様子が見えるもの
そんなものにしか
ぼくたちの目は惹かれない
それくらい
ぼくたちは疲弊しているのだ


二〇一四年十三月八日 「言葉も、人も」


言葉も
人も
苛まれ
苦しめられて
より豊かになる
まるで折れた骨が太くなるように

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