書くことを恐れてはいけないと誰かが言った/ふるる
 
としての立場に揺るぎはなく
さりとて進展はないのだった
私しか現場にはおらず
Aさんはとても重要な立場の人らしかった
Aさんは知り合いだったが
普通に話すだけの人
ただ天気や体調のことなど

Aさんは実はという話を聞いて
小さい頃を思い出した
石ころをサイコロがわりに振って
どちらが先に進むか決める
Aさんはとても先に行ってしまい見えない
そういう友達がいた気がする

望みを叶えようとするといつも邪魔が
入って、
ままならないのだった
単にあの電車に乗りたいそれも定刻どおりにという望みさえ

仕事はいつもうまくいった
私にしかできない仕事なのだから当然

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